Eternals

いつの世も、男の子はスーパーヒーローが好きだ。

女の子も好きだけど、男の子の好きとはちょっと意味合いが違う。

うちは夫の職業柄もあって、特撮ヒーローモノDVDやスターウォーズグッズが家中にあふれており、息子は物心ついた頃から、自然とヒーローものに親しんできた。

マーベル作品も大好きで、今でも男同士、親子で一緒に映画を見に行く。

 

私も嫌いではないが、結局好きなのはプロダクションデザインであり、コンセプチュアルアート鑑賞がメインだ。

女性をモノ扱いするようなマッチョな世界観や、すぐ競争原理に持ち込むストーリー展開には正直ついていけない。

なので「ヒーローもの」と呼ばれる映画やマンガは、横目で見て、自分の気になるところだけ都合よく抜き出し楽しんでいた。

 

その私が、最新マーベル映画を「見てみよっかな」と思ったのは、監督が「ノマドランド」のクロエ・ジャオだったからだ。

率直に感想を言うと、見てよかったな〜と満足感があった。

ポリティカルコレクト映画、と言われるのも分かるが、今までがおかしかったんじゃないの?と思う。

世界を守るために戦う、っていう考えがもう、時代と合わなくなっているのだなぁ。

個人的には、「戦わない。中立中庸を選ぶ」と宣言したキャラクターがいたことに驚いた。

すっごく現実的。本当に、こういうことある。

…と思っていたら、こんな記事が流れてきた。

uproxx.com

(閲覧注意:ネタバレあり)

 

Chloé Zhao氏の『Eternals』には、マーベル・シネマティック・ユニバースでこれまでに見たことのないものがいくつもあります。エターナルズ』における対立のほとんどは、エターナルズ自身の中から生まれています。この映画の主な論点のひとつは、エターナルの主要な任務である地球の保護にあります。この時点を過ぎると、地球は破壊され、何百万もの新しい惑星と生命が存在することになる。イカリス(リチャード・マッデン)は、グループがその使命を終えるべきだと考えている。セルシ(ジェマ・チャン)をはじめとする他のエターナルのほとんどは、地球を好きになっており、この計画が気に入らず、この計画を阻止することを誓う。(以下、若干のネタバレあり)

しかし、クメイル・ナンジャーニが演じるキンゴは、この映画のファンの一人ですが(少なくとも私の試写会ではそうでした)、戦わないことを決意します。彼は、地球を犠牲にしてでも目的の任務を果たすべきだと考えています。しかし、彼は自分の立場を守るために暴力を使うこともしない。だから、彼はただ去るのだ。映画の中では、ザオ自身にとって非常に個人的なことのように思えるシーンです。彼女が確認したように、それはとても個人的なことであり、もしこの状況に置かれたら自分がどちらの側につくのかわからないのです。

もうひとつのシーンは、ファストス(ブライアン・タイリー・ヘンリー)が、広島での大量殺戮で自分が果たした役割を嘆きながら、感情を爆発させているところです。人類の歴史におけるこの特定の瞬間を使用することは、趙氏にとって非常に鋭い決断であり、その理由を説明しています。

そして、スター・ウォーズです。このインタビューの前に、趙さんの友人から「彼女はスター・ウォーズの大ファンなんですよ」と聞いた。"guge "を強調して、"U "の音を伸ばしながら。"Huuuuuuuge "です。私は無邪気にこの話をザオにしたところ、彼女は「何かあるかもしれないけど、今は絶対に言わないわ」という顔をしていました。オスカー受賞監督がスター・ウォーズの監督をする可能性は?

私が気になっているシーンは、戦いが始まろうとしているときに、クメイル・ナンジャーニが演じるキンゴが、彼らが戦っていることには同意できないが、残りのエターナルを止めようとはしない、というものです。これはあなたにとって個人的なことのように感じました。それには何かありますか?

ああ、あるよ。ありがとうございます。まず第一に、3日間の記者会見、ありがとうございました。そのことについて聞いてきたのはあなただけです。

本当に?"またこの質問か?"と 思われるかと思ったけど

なぜなら、それは私にとって、個人的にこの映画で最も重要な瞬間のひとつだからです。なぜなら、私たちはこの映画を通して、このジャンルの基礎的な部分に挑戦したいと考えているからです。私たちは今、スーパーヒーローというジャンルの見直しの段階に入っていると感じています。白黒の道徳観や、人間は自動的に救う価値があるという考えなどですね。強さとはどのようなものか?また、何事もパンチで切り抜けなければならないという考えもあります。ヒーローになるためには肉体的に暴力的でなければなりませんが、自分が正しい側にいる限りはそうなります。もちろん、地球には生き残ってほしいと思っていますが、厳しい決断を迫られることになります。

彼は地球を愛しています。楽しい時間を過ごしています。

彼は地球を愛していますが、イカリスのように強い信念を持っています。天体への信仰や大義名分を信じているという点では、イカリスと変わりません。人間にも地球にも、自然の摂理から外れる権利はないということです。彼はそう信じています。しかし、イカリスとの大きな違いは、彼が個人的に信じていることはあっても、自分の信念のために他人を傷つけるべきだとは考えていないことです。

それは、あなたも言っているようですね。

人類に選択権を与えた場合、どれだけの人が選択するだろうかと考えています。気になりますね、私にとっては難しいことですから。個人的には難しい決断だと思います。私たちの多くは、この選択を見送るかもしれません。私は神を演じるつもりはない」と思うかもしれません。時には謙虚になって、自然の成り行きに任せるべきかもしれない」と思うかもしれません。

それが分からないのは、あなたがセルシとイカリスのどちらの味方なのか?正直なところ、わからない。

難しい問題ですね。周りの友達にも意見があって、変わっていくんですよ。時々、彼らは "実は今日、世界で起こったことのために、私は今、この人に賛成だ "と言うことがあります。だから、簡単には決められない決断だった。たくさんの議論を重ねました。クメイルにもそのことを話しました。スーパーヒーロー映画のキャラクターとしては、勇気ある決断だと思います。

(www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳しました)

 

この「エターナルズ」を「社畜同僚の映画」と評したのを読んで、笑ってしまった。

あるだろな〜そういうこと。

見終わった後、スカッとする娯楽映画にちゃんとなっていて、「ノマドランド」の味わいある映画とは全然別物なのに、この監督独特の優しい視線は同じだと感じた。

 

主人公セルシが、友達のかずこちゃんにそっくりで、妙に親近感があった。

一緒に海外旅行行くと、モテモテだったかずこちゃん、元気かな〜

 

「そっくりさんが出てるよ!」って久しぶりに連絡してみようかな。