娘の髪は真っ直ぐでクセがなく、私に似て量が多い。 豊かでしなやかな手触りは絹糸のようで、小さな頃から毎朝、くしで整えゴムで結わいてあげるのことが私の楽しみでもあった。 もう少しすいて短くした方が楽なのではと思いつつ、髪を切ってしまうことが惜…
不思議な夢を見た。 暗い穴底に降りてゆく夢だった。 大きな井戸のような円形の壁に沿って、小さな突起のような階段が螺旋状に作りつけてある。 片足がやっと乗るような狭い階段を、壁にしがみつくような姿勢で、おそるおそる降りてゆく。 階段を底まで降り…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。