このところ、新しい交友関係のグループに招かれて「対話をする」機会が増えている。
この2ヶ月ほどで今までの1年分以上の人に会っていて、社交的とは言えない私としては異例だ。
でも興味の向くところが同じ人たちなので、安心して話ができるところが今までと違うかも。
しかも会う人のほとんどが「普通の人」なので、エゴやエネルギーが強すぎて人酔いしてしまい、中毒症状で次の日起きられない、ということは今のところない。
印象に残っていることがいくつかある。
・どの場も、必ず10人前後でほとんどが女性
・その場を取り仕切るリーダー格の人は朗らかで明るく、誰に対してもフラット。大柄でふくよかな体型で、歌手の森久美子に似たタイプ。
・補佐役に小柄で控えめな感じの女性。よく気がつきマメに世話を焼いてくれる。調整したりサポートしたり、もしかしてこちらが影で取り仕切っているリーダーかも。
・皆、物分かりがよく、出しゃばらない。
・服装はモノトーンやグレイッシュカラーで統一されている。差し色アクセントに赤色が使われている場合が多い。
・メンバーの皆さん、文章が上手。話の運びも上手。聞き上手。
つまり…
騒がしくて落ち着きがなくてビビッドカラーの変な服が好きで話が下手で文章もイマイチな私、どこの場に行っても浮いている。涙。
なのに、懲りずに好奇心の赴くままに、面白そうなところへは出かけてゆく。
調和を乱して主催者さんには申し訳ないのだけど、私にとって得るものが大きいからだ。
ご容赦ください、と心の中でも現実でも気づいたら謝罪しつつ、なるべく気配を消して、いさせてもらう。
気になったキーワードは「嫉妬」
マウント、という日本語が定着して随分経つけど、つまり変形した嫉妬なのだな、と腑に落ちた。
嫉妬と聞くと、放たれた矢のような刺々しいイメージが浮かぶ。
その矢は、相手を自分よりも下へ落とすために放たれる。
マウントとは、相手を自分と同等以下のものと貶めようとする行為であり、意思表示だ。
見下される不快感があるから、マウントだと気づくと心が傷つくのだと思う。
その不快感を受けないようにするには、相手と同じ土俵に立たないこと。かわすこと。
そして、できることなら、相手を飛び越し、上へゆくこと。
…上へゆくって、今度はこっちが見下してやるってこと?
何となく違和感を感じて聞き返した私に、そのアドバイスをくれた人は、にっこり笑って付け加えた。
そうね、それでもいいよ。どーしてそんな態度を取るのよ?!って逆ギレしてもいいし、悲しげ装って何故?って聞き返しても良いし、そんな態度嫌だなって気持ちを表せれば良い。
その後、その人を追い詰めないのが得策。さらっと流す。恨みを残さないようにね。
そして出来れば、その人を拒絶しないで、輪の中に入れてあげるような方向へ持っていければ尚良い。
そんな人だと、きっと周囲にも同じようなことをしていたりしていない?
孤立させてしまうと後味良くなかったり、また逆恨みされるかもしれないから。
何か役目を作って、あなたがそこには必要なのって演出して、自分と切り離した場所へ行ってもらって、距離が取れると一番良いね。追い出した、と思われないようにね。
それが大人の知恵、かな。
なるほどなぁ、とうなづきながら、一昨年受けていたシャーマニズム講座を思い出していた。
その昔、魔女と呼ばれた女たちは、代々受け継いできた生活の知恵を人々に授けて暮らしていた。
彼女はまるで魔女のよう、何だか魔法みたいだな。
教えてもらった呪いをかわす呪文が上手く唱えられますように。
魔女になるには少々、お人よしな気もするけれど、邪な視線の害からは逃れて平穏に暮らせますように、と神様に祈った。